史小説の名作を原作としつつも、この映画は僕たちの目に、あたかも異世界ファンタジーのように映る。
遠い国・遠い時代の物語ゆえ、というだけではない。全編に上質な幻想味が溢れているからだ。なんとも不思議な味わいである。

綾辻行人(ミステリー作家)


れはヨーロッパの「万里の長城」攻防戦だ。文明化以前の古代イギリスがこんなにワイルドで寒々しい秘境だったとは!
ローマ軍が感じた恐怖がズシンと伝わってきた。

荒俣宏(作家)


の映画を「第九軍団のワシ」(岩波少年文庫)の読者に是非お薦めしたい。本の世界では十分にイメージできなかった砦内での兵士達の生活、部族との壮絶な戦闘、スコットランド奥地の荒涼たる風景等がリアルに描かれていて興味はつきない。

池田正孝(中央大学名誉教授)


然たる史実がある。確固たる原作がある。これに映画は、学者ばりの歴史考証、大自然と格闘するかの現地ロケ、CGなし、まさに肉体労働という戦闘シーンで「挑戦」した。蘇るのは、男たちが名誉のために死ねた時代の真実だ。見事だ。

佐藤賢一(作家)


調高い描写。スケールが大きく美しすぎる謎。どんどんのめり込んでいくうちに揺さぶられるような感動に包まれていた。

椎名誠(作家)


年の映画はこの作品を超えられるか否かで判断することにした。豊潤な魂の詩と心躍らせる冒険。この融合に正直嫉妬した。

高橋克彦(ミステリー作家)


ザラシ族はスコットランドの先住民ピクト族のこと…。ピクトはピクチャーと同じ『彩色』の意味がある。
彼らが飲んでいたのが大麦のエールビール。やがてこれがスコッチになったかと思うと、僕には感慨深いものがある。

土屋守(ウイスキー評論家。スコッチ文化研究所代表)


西暦120年、ローマ軍最強の第九軍団5000名が、忽然と姿を消した。指揮を執っていた父の名誉回復の為、息子は立ち上がる。
今の日本の政界には見出せない、義のために命をかける男の姿に、思い切りしびれる!

吉田照美(フリーアナウンサー)


※敬称略。五十音順